2019年6月18日~7月11日までヴァニラ画廊で行われている、「シリアルキラー展2019」に行ってきました!
本展はシリアルキラーたちの資料を蒐集しているHNさんのコレクションを公開したもので、おそらくこの機会でしか見られないものが並んでいました。
展示されていたのは「殺人ピエロ」で知られるジョン・ウェイン・ゲイシーや「マンソン・ファミリー」の創始者チャールズ・ミルズ・マンソン、墓地を掘り起こして死体の皮で家具や衣類を作ったエドワード・ゲイン、人肉でハンバーガーを作り販売したジョー・ロイ・メセニーなど、数々のシリアルキラーたちの絵や写真、直筆の手紙、私物、毛髪といった様々な資料。
週末は混雑が予想される人気の展示とあって、平日の昼間でもかなりの来場者数でした。
受付で「シリアルキラー展2019」のパンフレットがもらえます。
パンフレットには解説や展示内容の一部が載っています。
シリアルキラーのコレクションと聞いて凶悪だとか残酷なイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし実際はそういったものばかりではなく、彼らの人間らしさを感じられるものが数多くありました。
彼らシリアルキラーたちが罪を犯してしまった背景には、両親からの行き過ぎた教育や虐待、大きな挫折、そしてそれらによって引き起こされたであろう精神疾患や認知の歪みなどが少なからず存在するような印象を受けました。ひょっとしたら彼らは被害者でもあり、加害者でもあるのかもしれません。
幻覚やトラウマティックな体験に怯えていたように感じられる作品、壮絶なエピソードには、思わず胸が痛くなる感覚に襲われました。
犯罪そのものは決して肯定すべきことではありません。しかし彼らが犯罪を起こしてしまった背景には共感できるかもしれません。
「シリアルキラー展2019」は、彼らの狂気だけでなく、人間らしい一面に触れられるような展示でした。