球体関節人形ファンならば、誰しもが知っている人形作家・清水真理さんの個展「Wonderland」の様子を紹介します!
この夢の中にいるような空間演出は、さくらあんずさんが手がけています。
ドライフラワーや古道具を使った退廃的な雰囲気は、ここが現実であることを忘れさせてくれます。
コスチュームのデザインにも注目です。
オレンジ単色だけれど、ニュアンスの異なるレース使いが人形をより可愛く魅せてくれます。
清水真理さんの作風といえば、細い顎に透明感と輝きのある瞳です。
よく見ると、少女の胸にある穴にはうさぎがいます。
こちらのようなちょっと毒のあるダークさも、清水真理さんの作品の特徴です。
しかしながら怖いという感じは全くせず、美しいという感覚が勝るので不思議です。
神々しいマリア様のような女性、周りは天使たち。
きらりと流れる涙に想像が搔き立てられます。
成人女性ほどの背丈の人形。
会場の真ん中に横たわり、圧倒的な存在感を放ちます。
指先や骨が鎖骨が浮き出るデコルテなど、細部に至るまでとてもリアルで、呼吸しているようにも見えます。
わずか16歳で3万7千人の軍を率いた、天草島原の乱の総大将・天草四郎の人形。
少年らしい顔立ちに凛とした佇まいは、時代を超えて人々を魅了します。
人形作家・清水真理 Wonderland 開催概要
〇会期
2019年10月12日(土)~11月24日(日) ※毎週月曜日休館、祝日の場合は翌火曜日休館
9:30~17:00(最終入場16:30)
〇入場料
・大人(高校生以上) 400円
・小中学生 200円
・未就学児 無料
※常設展・別の企画展をご覧になる場合は別途入館料(大人400円/小中学生200円)が必要です。
〇会場
横浜人形の家 2階多目的室
〒231-0023
神奈川県横浜市中区山下町18番地